私が関わってきた奄美大島で、非行少年たちを更生する支援活動に30年携わってきた三浦一広氏とその活動をテーマにした「結いの島のフリムン」(フリムンは奄美の言葉で大馬鹿者)が9月末に講談社から出版されます
24時間365日、市の職員の業務を遂行しながら、荒れた子供たちとの活動を続け、関わった少年たちの数は30,000人に上ります
毎日、何らかの事件や相談に明け暮れ、休みのない極度の緊張の中でくじけそうになる自分を叱咤しながら、三浦氏は夢を持ち続けます
「奄美に、全国の苦しんでいる非行少年たちとその家族を受け入れ、都会で疲れた大人たちを癒す『奄美青年自然学園』を作りたい」
内容紹介:
「私は、三浦先生に出会っていなければ死んでいました」
--奄美大島。人口約六万人の美しいこの島に、カリスマ保護司・三浦一広さんがいます。
三百六十五日、二十四時間。問題を抱える子供たちとその家族のため、眠る間も携帯電話を離さず、二時間おきに受信をチェックし、夜中の何時でも、現場に飛び出して行く彼のその教育方針は、『許し、認め、褒め、励まし、感謝する』。そして、お互いを信じること。
プライベートの時間もお金もすべて子供たちの為に捧げ、決して昂ぶらず悲壮感を感じさせない。どんな荒れた少年たちも、彼に出会うと瞬時に心を開き、兄のように慕う。そして親たちも地域の人たちも、決して彼を悪く言わない。
そんな三浦一広氏の命をかけた青少年支援のドキュメントです。
冒頭の言葉は、三浦氏により、更生を果たしたある女性の言葉です。現在、自身も保護司として活動する彼女は、そのあとにこんな言葉をつなぎました。
「当時を振り返って私が思うこと、それは、たったひとりでいいから自分を信じてくれる人がいるということがどんなに心強いか……。
私は、今でも三浦先生や両親に、とても感謝しています。人に信じてもらえることで人を信じられるようになる。そしその信頼を裏切ることを恐れるようになれる……。
もし今、問題をかかえている子どもに失望している方がいらっしゃるなら、どうかその子を見放さず、信じて、守り続けてあげてほしいと心から願います
人に傷つき、人を傷つけて生きてきた分、人を想う心はきっと育っているはずです。ですから、きっといつの日か、光が見えると思います」
震災後クローズアップされる人と人の絆。その精神は、奄美では古くから「結い(ゆい)」という言葉に託されてきました。
今、我々に求められている“こたえ”のひとつを感じ取ってください。
ペンネームの春日しんは、60歳を過ぎてからの私の活動の主役として、大事にしていきたいと思っています
私のWEBサイトhttp://www.biography.jp/ 「春日様」をお読みください